ハードウェアのWeb教科書―コンピュータの仕組みを学ぼう!
出力装置は、コンピュータで処理されたデータを 取り出すための装置をいいます。パソコンのディスプレイ、プリンタが代表的な出力装置の例です。出力装置とは何か、英語の意味や例、種類、役割について解説しています。
このページの目次です。
1. 出力装置とは
2. 出力装置の種類とその例
3. 出力装置の役割
出力装置は、コンピュータで処理されたデータを 取り出すための装置をいいます。
出力装置のイメージです。代表的な出力装置であるディスプレイとプリンターのイラストを作成しました。
出力装置は英語で「output unit」あるいは「output device」などと表現されます。
In computers, a unit which delivers information from the computer to an external device or from internal storage to external storage.
(コンピュータにおいて、コンピュータから外部装置へ、または内部記憶装置から外部記憶装置へ情報を配信する装置。)
An output device is any piece of computer hardware equipment which converts information into human readable form. It can be text, graphics, tactile, audio, and video.
(出力デバイスは、情報を人間が読める形式に変換するコンピュータハードウェア機器です。テキスト、グラフィックス、触覚、オーディオ、ビデオなどがある。)
プリンタやディスプレイが代表的ですが、このほかにも、 プロッタなど多くの出力装置があります。 ここでは出力装置の種類とその例を見ていきます。
通常コンピュータでは、画面表示される入力データや処理結果をその場で確認しながら作業を進めます。
ディスプレイ装置は、同じ画像を長時間にわたって映していると、その画像がディスプレイに焼きついてしまうことがあります。 スクリーンセーバは、コンピュータに、キーボードやマウスなどからの入力が一定時間内場合、アニメーションなどを表示します。
画面の大きさは、画面の対角線の長さで表示され、15インチ、17インチ、21インチなどがあります。 画面の解像度は1画面に表示できるドット数を(縦×横)の数値で表し、640×480、800×600、1024×768、1280×1024などがあります。 画面の解像度は年々高くなっていますが、システム開発の標準としては、1024×768を使用するところが多いようです。 中には800×600の解像度を念頭に置いた開発作業もあるようです。 表示内容はVRAM(Video RAM)という専用メモリに記憶されます。 このVRAM容量で解像度や色数が決まります。
なお、ディスプレイの種類にはいかのようなものがあります。
テレビと同じ構造のブラウン管を使った陰極線管ディスプレイ装置です。 電子銃から電子ビームを発射し、スクリーン内側の蛍光面に照射して発行させます。 偏光ヨークと呼ばれる電磁石でビームを曲げ、スクリーン全体を走査します。 走査方式には、1回ずつ交互に奇数ラインと偶数ラインを走査するインターレスと、毎回1本ずつ順番に走査するノンインターレスがあります。
電卓、携帯電話などの表示画面に広く利用されているディスプレイ装置です。 材料に使われている液晶は電圧をかけると一方向に整列する性質があり、不透明から透明に変化します。 この性質を利用して、電圧の変化によって光を通すか、遮断するかを制御し、下面を表示します。
TFT液晶は、アクティブマトリクス方式の薄膜状に加工されたトランジスタを用いるタイプの液晶ディスプレイです。
STN液晶は、交差した電極に電圧をかけることで画素を発光させる単純マトリックス方式を改良した方式を用いた液晶ディスプレイです。
2枚のガラス基盤の間にヘリウムやネオンなどのガスを封入し、高電圧をかけて放電することで発光する表示装置です。 コントラストが高く視野角が広い、高電圧が必要、壁掛けテレビに応用される、といった特徴があります。
ELディスプレイは、電圧をかけると発光する物質を使った表示装置です。 低電力で高い輝度を得ることが出来ます。
無機ELディスプレイは、硫化亜鉛などの無機物を使ったELディスプレイです。
有機ELディスプレイは、ジアミンルイなどの有機物を使ったELディスプレイです。
インタレースモードは、画像伝送において、データ量を増やさずに描画回数を増やす技術です。 1画面を2回に分けてスキャンし、最初に走査線の偶数番目、次に奇数番目を処理します。
ノンインタレースモードは、プログレッシブともいい、走査線を上から下に1度のスキャンで処理します。
VGAとは、IBM社がパソコンのグラフィック表示システムで採用された640×480ピクセルの画素数や表示モードもしくはそのコネクタ(端子)のことを指す用語です。
SVGAは、VGAの上位互換のビデオ規格のことを指す用語です。
XGAは、1024×768ドットで画面を表現するディスプレイの解像度に関する規格です。 なお、元々はIBMが開発したビデオカードの名称でした。
電子ペーパは、紙の長所とされる視認性や携帯性を保った表示媒体のうち、表示内容を電気的に書き換えられる出力装置です。
プリンターは、コンピュータ上で作成した文字データや画像データ、図形データなどを紙やOHPシートなどに印刷する装置(出力デバイス)です。プリンターとは何か詳しく説明していきます。
3Dプリンターは、3次元的なデジタル・モデルをもとにして、物体をつくりだすことができる機械です。 立体印刷機といわれることもあります。
XYプロッターともいいます。 CADソフトなどで作成した図形を図面として出力する装置です。 アームとペンをX軸方向、Y軸方向に動かして線を引いていきます。 アームとペンが機械的な動作をする文だけ、プリンタよりも作図の速度が遅くなりますが、精密な図形を描くことが出来ます。
また、プリンターとの機能的な相違点として、大判の用紙(特にドラム型はロール紙)が使用できる点があり、大判のカラーポスター印刷などにも使用されます。
D/Aコンバータは、デジタル情報をアナログ情報に変換する装置のことをいいます。
プロジェクターは、ディスプレイ装置の一種です。 画像イメージやビデオの映像を大きなスクリーンに投影して表示する装置です。
音声出力装置は、スピーカーやヘッドホン、イヤホンなど音声を出力する装置です。
スピーカーは、電気信号を音に変える装置です。コンピュータ内蔵のものや外部に接続するものがあります。
ヘッドホン、イヤホンは、耳にさし込んだり、かぶせたりして使用するタイプの音声出力装置です。
出力装置の役割は、コンピュータ内部で処理されたデータを人間が理解できる数値や文字、 図形、静止画、動画、音声などに変換して、出力する役割があります。
コンピュータ内部では、0と1の羅列データをCPUが処理して、それを人間が視覚や聴覚、触覚などでわかるようにデータを変換して出力します。
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